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自動車整備士が取得できる資格の種類や難易度は?年収や昇給方法も解説!

記事更新日:2024/4/1

名前の通り、自動車を整備・修理する仕事である自動車整備士。自動車整備業界には無資格でも就業できますが、やはり資格を持っていると選択の幅が大きく広がります。自動車整備士に関する資格にはどんなものがあるのか、ここでは一つずつ解説していきます。

3級自動車整備士合格までの道のり

自動車整備士資格の入り口となる3級自動車整備士を解説していきます。

3級自動車整備士とは?

自動車整備士は1級から3級まであり、3級が入り口となり、1級が最難関となります。未経験の人は、実務経験を積みながら3級を目指すケースと、専門学校に通い2級を目指すケースの2パターンに分かれます。

3級自動車整備士は基礎的な業務の担当がメインとなり、主にオイル交換やタイヤ交換を行います。3級自動車整備士を経て2級自動車整備士を目指すのが一般的です。

3級自動車整備士は4種類

3級自動車整備士の資格は4種類あります。

一つ目は、3級ガソリン・エンジン自動車整備士。ガソリンエンジンで動く軽自動車・普通自動車・小型自動車の基本的な整備ができる資格です。

二つ目は、3級ディーゼル・エンジン自動車整備士。文字通り、ディーゼルエンジンで動く各種自動車の基礎的整備ができる資格です。

三つ目は、3級シャシ自動車整備士。各種自動車のシャシの基礎的整備ができます。エンジンなどの整備はできないので注意しましょう。

四つ目の3級二輪自動車整備士は、原動機付自転車や二輪自動車のブレーキやステアリングの基本的な整備・調整ができる資格です。

3級自動車整備士の受験資格

3級自動車整備士の受験資格は、専門学校などに通っていない場合、「整備工場で1年の実務経験を積んでいること」です。これを満たしてやっと、試験を受けることができます。

3級自動車整備士の試験と合格率

専門学校に通うと無資格からいきなり2級自動車整備士資格を取得できますが、専門学校に通わず自動車整備士になりたい場合は、3級自動車整備士を取得するのがスタート地点となります。

学科試験の合格率は資格の種類にもよりますが、6~7割程度の人は合格します。

3級自動車整備士の試験日はいつ?

3級整備士の試験は年に二回あります。特殊な事情がない場合は十月と三月に学科試験があり、学科試験受験後、実務試験がそれぞれ一月と八月にあります。

まずは学科試験となるので、十月か三月のどちらかに目標を定め、計画を決めていくといいでしょう。

3級自動車整備士試験の過去問と解答

3級自動車整備士を受験するにあたり、日本自動車整備振興会連合会が過去問とその解答を無料で公開しています。(過去の問題と解答/日本自動車整備振興会連合会)

平成16年以降の試験がすべて公開されているので、繰り返し解いて本番に備えましょう。

3級自動車整備士資格とは?過去問や合格率・受験資格も紹介!

2級自動車整備士を目指そう

2級自動車整備士は、自動車整備士の中で最も標準的な資格です。この章では詳しく解説していきます。

2級自動車整備士の基本的な知識

2級自動車整備士を取得すると、自動車整備の業務においてできる仕事の幅がグッと広がります。専門学校に通い目指す方、3級自動車整備士を経て2級を目指す方等、目指す過程はさまざまですが、自動車整備士として活躍する方々の多くが2級自動車整備士資格を取得しています。

2級自動車整備士の資格の種類

最も一般的な資格である、2級自動車整備士にも、4種類の資格があります。

一つ目は2級ガソリン自動車整備士。ガソリンエンジンで動く各種自動車のほとんどの整備を行うことができます。また、この資格を取得することでディーゼル自動車やシャシ部分の整備も担当できます。
二つ目は2級自動車シャシ整備士。各種自動車における、シャシ部分の整備ができる資格です。エンジンなどの部分は整備できないので注意が必要です。

三つ目は2級ディーゼル自動車整備士。これはディーゼルエンジンで動く各種自動車の整備ができる資格です。この資格を取得することで、ガソリン自動車やシャシ部分の整備も担当できます。
四つ目は2級二輪自動車整備士。これは原動機付自転車や二輪自動車を整備する最上位の資格です。

2級自動車整備士の難易度と受験資格

2級自動車整備士の受験資格は、自動車整備士の専門学校を卒業していること、もしくは3級自動車整備士を取得後、整備工場にて三年間の実務経験を積んでいることです。

高校や大学で自動車科などを卒業した場合は、必要な実務経験が短縮されます。
(参考:受検資格について/国土交通省)

2級自動車整備士の試験内容と合格率

2級自動車整備士の試験内容は学科試験と実技試験です。学科試験の過去問については「過去の問題と解答/日本自動車整備振興会連合会」にて見ることができるので、受検を決めたら参考にすると良いでしょう。

気になる合格率ですが、専門学校で学んだ人はほぼ全員が合格します。その他講習などを受けた人の合格率は年度により6割から9割と比較的高い合格率です。

2級自動車整備士の年収は?

2級自動車整備士としての年収の統計はありませんが、自動車整備士の多くが2級自動車整備士であることを踏まえ、自動車整備士全体の年収を見てみましょう。2022年度の自動車整備士の平均年収は404万円です。

ですが、働く場所により大きく年収が変わるのも事実ですので、2級整備士として働く場合は求人を注意して見てみると良いでしょう。

2級自動車整備士資格とは?難易度や合格率・受験資格も解説!

1級自動車整備士はプロフェッショナル

自動車整備士の資格の中で最上位資格である1級自動車整備士について解説します。

1級自動車整備士とは?

1級自動車整備士は、自動車整備士資格の中で最上位の資格です。自動車整備士全体のうち、3%の人しか取得していないと言われています。

2級自動車整備士資格、3級自動車整備士資格はガソリン・シャシ・ジーゼル等にわかれていましたが、1級自動車整備士資格を取得すればすべての部分を整備できるようになります。

1級自動車整備士の受験資格

1級自動車整備士の受験資格は、自動車整備の専門学校を卒業するか、2級自動車整備士資格を取得したあと、整備工場等にて三年間以上の実務経験を積めば得ることができます。

1級自動車整備士の試験と合格率

1級自動車整備士資格を取得するためには、受験資格を満たした上で、筆記試験と口述試験に合格する必要があります。筆記試験に合格しなければ、口述試験を受けることはできません。

合格率は筆記試験が5割弱、口述試験は9割程度です。試験日は2級自動車整備士と違い、年に一回のみですので注意しましょう。

1級自動車整備士の問題

実は、自動車整備という仕事においてほとんどの業務を、2級自動車整備士の技術で賄うことができます。ですので、難易度の高い試験を突破しても、1級自動車整備士だからといって優遇されないケースも見られます。

1級自動車整備士を取得するメリット

もちろん、1級自動車整備士を取得するメリットも多くあります。会社によっては月々1万円から3万円程度の手当が付与されたり、取得時に数十万円の祝い金が出たりと、重宝されることも多くあります。

また、自身の技術や知識向上にも繋がるので、できる仕事の幅は大きく広がり、将来の選択肢を増えます。客観的に見ても、最上位資格を取得しているということはそれだけの技術や知識を持っているということがわかりやすく、転職などの際に有利になるでしょう。

1級自動車整備士の求人

1級自動車整備士資格を取得していると、技術的な問題で選考に漏れることはほぼ無くなります。また、通常の自動車整備士の仕事だけではなく、自動車整備士になるための専門学校の先生や、飛行機やコンテナの整備士等、ほとんどの求人に応募できるといっても過言ではないでしょう。

3級自動車整備士資格とは?過去問や合格率・受験資格も紹介!

自動車検査員とは?

自動車検査員とは、自動車整備士とは違うのでしょうか?この章では自動車検査員について解説します。

自動車検査員の資格とは?

車をお持ちの方は、車検を行ったことがあると思います。実は、車検では自動車整備士が点検を行いますが、検査に合格を出すことはできないのです。

ここで出てくるのが自動車検査員です。自動車検査員が検査に対して合格を出すことにより、車検を終えることができます。

自動車検査員の試験と過去問

自動車検査員になるためには、受験資格を満たしており、かつ自動車検査員教習を受講し、試験に合格する必要があります。受験資格は整備主任者として一年以上の実務経験があること等、さまざまな要件があります。

過去問については、公式に公開はされていませんが、インターネットで検索すると複数出てくるので探してみると良いでしょう。

自動車検査員の給料と求人の話

自動車検査員の給与は、自動車整備士と同程度で年収400万円前後であることが多いです。求人は自動車整備士の求人数より少ない傾向にあるので、自動車検査員として働きたい場合はこまめな求人のチェックが必要です。

自動車検査員の年収は?求人の探し方についても解説!

車体整備士とは?


車体整備士とはどんな資格なのでしょうか?この章では車体整備士について解説します。

車体整備士の資格について解説

まず、車体整備士は単体で取得していても就業の際に役に立つ資格ではありません。自動車整備士2級以上の資格とあってこそ、活かせる資格です。

自動車整備士2級等の等級がついた資格は、包括的な知識や技術を担保する資格ですが、車体整備士は車体のスペシャリストであることを証明する資格となります。

受験資格は整備工場での2年以上の実務経験が必要です。
自動車車体整備士は国家資格になるので、各種公的団体にて講習も行われています。近隣の講習をぜひ調べてみてください。

車体整備士の過去問と合格率

車体整備士の過去問も、他の整備士資格の過去問と同じく日本自動車整備振興会連合会にて公開されています。勉強する際には、前述したとおり各種公的機関が講習を開催しているので、それに参加してみると良いでしょう。

車体整備士の求人と給料

車体整備士の給料は、概ね自動車整備士の給与と同等と考えていいでしょう。年収400万円前後が平均ですが、車体整備士資格を所持していることにより、企業によっては月々の手当がつく場合もあります。

資格を活かそうとすると、求人は少し絞られてしまうので、こまめな求人のチェックをおすすめします。

自動車整備士の合格率は?1級・2級・3級・特殊整備士に分けてご紹介!

電気装置整備士とは?

電気装置整備士とはどんな資格なのでしょうか?この章では、電気装置整備士について詳しく解説していきます。

電気装置整備士の資格について解説

電気装置整備士とは、車体整備士と同じく特殊整備士と呼ばれる資格の一種で、エアコンやカーナビ、エンジンの点火装置などの電気装置についての資格です。

電気装置のみの整備をする仕事もあるにはありますが、やはり分解整備が伴うことが多いため、自動車整備士資格と併せて持つとより活かすことができます。

電気装備整備士の将来性

近年、自動車に使われる技術の進歩によって、自動車整備における電気装置整備の重要性は高まっています。取得すると電気系統の知識が身につくため、電気自動車や自動走行装置などが普及していくにつれ、需要はより増大していくでしょう。

2035年までに新車販売をすべて電動車にするという国の目標もあり、電気装置整備士は特殊整備士の中でも将来性の高い資格であると言えます。

自動車整備士の試験内容は?検定試験・登録試験の違いも解説!

その他の関連資格

整備管理者

整備管理者は、自動車整備士と直結する資格ではありません。整備管理者はわかりやすく言うと、たくさんの大型車両を管理する仕事です。資格の管理も地方運輸局なので、自動車整備士とは直接的な関連がないこともわかりやすいですね。

整備管理者資格の選任要件とは?必要な実務経験や提出書類もご紹介!

ガス溶接技能者

厳密に言うと、ガス溶接技能者という資格は存在しません。ただし、ガス溶接技能講習という公的機関が開催する講習を修了することにより、業務としてガス溶接を行うことができます。受講の手順は講習申込時に解説を受けることが可能です。

ガス溶接の業務手順は?資格の種類やメリット・デメリットもご紹介!

自動車タイヤ整備士

自動車タイヤ整備士は、タイヤ整備のスペシャリストであることを示せる資格です。しかし、近年は試験自体が行われておらず、新規に取得することはできなくなってしまっています。

自動車整備士のよくある疑問を解説!

この章では、整備士資格に関するよくある疑問を一つひとつ解決していきます。

自動車整備士は文系でも大丈夫?

自動車整備士は文系でも大丈夫?というのはよく聞く不安です。自動車整備士は学歴を問われない仕事で、勉強ができるか、や文系かどうか、より技術と専門知識を磨くことが大切な仕事となります。ですので、文系でも理系でも自動車整備士を目指すことができます。

数学が苦手な文系でも自動車整備士になれる?必要な知識を解説!

自動車整備士は資格失効する?

世の中に多々ある資格の中には、一定期間を経過すると失効してしまうものもあります。自動車整備士資格はどうなのか気になるところです。

結論から言うと、自動車整備士資格は失効することはありません。自動車の運転免許証などのように、更新の必要もありません。一度取得すれば永久に有効になります。

自動車整備技能登録試験とは?

自動車整備技能登録試験とは、日本整備振興会連合会が実施する自動車整備士の資格試験です。本来は、検定試験と呼ばれる試験に合格しなければ資格を取れないのですが、自動車整備技能登録試験に合格することで検定試験を免除できます。

年に二度ほど開催されていますので、自分の知識と技術に自信のある人は調べてみると良いでしょう。

自動車整備士は未経験でもなれる?

自動車整備士は未経験でもなれるのでしょうか?答えはイエスです。ですが、長期的に自動車整備士として働くためには整備士資格が必要です。資格を取るには、専門学校に行くか、無資格の状態で一年間以上整備工場にて実務経験を積む必要があります。

未経験かつ、専門学校に通いたくない場合は未経験可の自動車整備士求人を探すことになります。数は少ないですが、働きながら試験の受験資格が満たせて、知識が身につく未経験可の求人もあるのでぜひ探してみてください。

自動車大学校とは?自動車整備士におすすめの専門学校を5校ご紹介!

最後に

以上、自動車整備士の資格についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の一日の流れを徹底的に解説!も一読することをおすすめします。

最後になりましたが、弊社ダイバージェンスでは自動車業界で働きたい「自動車整備士」「自動車検査員」向けの求人情報を多数扱っております。

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