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2級自動車整備士資格とは?難易度や合格率・受験資格も解説!

記事更新日:2024/4/1

2級自動車整備士は整備現場で最も必要とされる資格ですが、人により受験条件が違います。この記事では、2級自動車整備士資格の受験資格や難易度、合格率について詳しくご紹介します。

2級自動車整備士とは?

2級自動車整備士は、3~1級の整備士資格の中で最も取得者数が多い資格です。

3級自動車整備士は点検整備など、各装置の基本的な整備しかできない一方、2級自動車整備士になれば分解・整備・修理など一般的な整備全般を担当できます。整備士として長く働くのであれば、2級自動車整備士は持っておきたい資格です。

2級自動車整備士の平均年収

日本自動車整備振興会連合会の「令和4年度 自動車特定整備業実態調査結果概要」で公開されている自動車整備士の平均年収は404.4万円です。2級自動車整備士のみに絞った場合のデータはなく、経験年数や年齢、就業先企業により大きく変動があるため一概には言えません。しかし、仮に勤め始めの年収が平均値より少なくても、将来的に平均値かそれ以上を目指せる可能性は高いでしょう。

特に、工場長などの役職がつけばさらに高い年収を目指すこともできます。また、一部の輸入車ディーラーなどに勤める人の中には、年収800万円前後の2級自動車整備士もいるようです。

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2級自動車整備士の仕事内容

2級自動車整備士資格は「2級ガソリン自動車整備士」「2級ジーゼル自動車整備士」「2級二輪自動車整備士」「2級自動車シャシ整備士」の4つがあり、扱える部位や車種が違います。そのため、並列して複数の資格を取得している人も多いです。

以下で、それぞれ詳しくご説明します。

2級ガソリン自動車整備士

2級自動車整備士資格の中で一番多く受験されるのが、2級ガソリン自動車整備士です。普通自動車、四輪・三輪の小型自動車や軽自動車のうち、ガソリンエンジンで動く自動車の一般的な整備を行えます。

足回りやエンジンの分解整備などの3級ガソリン自動車整備士では行えない作業、ジーゼル自動車やシャシの整備もできます。

2級ジーゼル自動車整備士

2級ジーゼル自動車整備士は、普通自動車、四輪・三輪の小型自動車や軽自動車のうち、ジーゼルエンジンで動く自動車の一般的な整備を行います。

エンジンや足回りの分解整備など、3級ジーゼル自動車整備士では行えない作業を担当します。2級ガソリン整備士もジーゼル車の整備を担当できますが、専門的な知識を身につけるには2級ジーゼル自動車整備士資格が優位です。

2級二輪自動車整備士

原動機付自転車や二輪自動車(オートバイ)の一般的な整備を行えるのが2級二輪自動車整備士です。二輪自動車整備士の中で、2級が最も上位資格です。

※1級二輪自動車整備士資格試験は現在まで一度も行われていません。

2級自動車シャシ整備士

2級自動車シャシ整備士は普通自動車、四輪・三輪の小型自動車や軽自動車のうち、シャシ部分の(ボディやエンジンを除いた)一般整備が行えます。

できる仕事の範囲は少し狭まりますが、他の2級資格に比べて短い実務経験で受験が可能です。

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2級自動車整備士の資格試験

2級自動車整備士資格の試験内容には、学科試験実技試験があります。学科試験は「構造・機能および取扱法に関する一般知識」「点検・修理・調整および完成検査の方法」など、整備士の基本的な技能や手法について6つの分野から出題されます。

学科試験に合格すると受験できる実技試験は、工具や計量器の取扱、点検や分解、完成検査などからの出題です。

2級自動車整備士資格の試験日

2級自動車整備士技能登録試験日は年に2回行われ、おおよその実施日が決まっています。筆記試験は10月1週目もしくは2週目の日曜日(第1回)と、3月3週目もしくは4週目の日曜日(第2回)に行われます。

実技試験が実施されるのは、1月2週目もしくは3週目の日曜日(第1回)と、8月3週目もしくは4週目の日曜日(第2回)です。

試験は開催年度によって受けられる資格の種類に違いがあるため、ご注意ください。

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2級自動車整備士の受験資格


専門学校に行かずに2級自動車整備士試験を受けるには、「3級自動車整備士資格の取得」が第一です。3級取得後に「実務経験」を積むことで、2級受験の条件を満たせます。

実務経験の必要年数は資格の種類や卒業した学科などにより異なるので、一例を以下で解説します。

※実務経験として認められるには、職場が「指定工場」や「認証工場」である必要がありますのでご注意ください。

ガソリン・ジーゼル・二輪自動車整備士

・機械関係学科(高校)卒業:3級合格後、2年以上の実務経験
・自動車関係学科(高校・高専・大学)卒業:3級合格後、2年以上の実務経験
・機械関係学科(大学・高専)卒業:3級合格後、1年6ヶ月以上の実務経験
・上記以外の学校卒業:3級合格後、3年以上の実務経験

シャシ整備士

・機械関係学科(高校)卒業:3級(または車体、タイヤ)合格後、1年6ヶ月以上の実務経験
・自動車関係学科(高校・高専・大学)卒業:3級(または車体、タイヤ)合格後、1年6ヶ月以上の実務経験
・機械関係学科(大学・高専)卒業:3級(または車体、タイヤ)合格後、1年以上の実務経験
・上記以外の学校卒業:3級(または車体、タイヤ)合格後、2年以上の実務経験

専門学校を卒業した場合は?

自動車整備の専門学校で「2級整備士課程」を修了することで、卒業と同時に受験資格が付与され、最短期間で資格が取れます。また、各都道府県の自動車整備振興会技術講習所で講習を受けると、実技試験が免除されます。

前章でも触れましたが、実技試験は実施されない年もありますので、実技試験の日程も講習の日程も両方チェックしておくのが無難です。

2級自動車整備士資格試験の合格率

2級自動車整備士資格の合格率は、種類により差が出ます。ガソリンとジーゼルは約40~90%と年により大きく変動がある一方、二輪やシャシは安定してそれぞれ70~90%ほどの合格率を出しています。令和4年度第2回目の学科試験合格率は、ガソリン88.3%、ジーゼル96.3%、シャシ73.7%です。

実技試験は実施されない年もありますが、毎年およそ20~30%の合格率であることが多いです。

試験の難易度としては2級より3級の方が高いはずなのですが、3級より2級の合格率のほうが高いことがあります。これは2級を受験するのは自動車整備士学校で十分な教育を受けている学生が多く、3級は学校に通わず独学で受験する人、働きながらで十分な勉強時間を得られず受験する人が多いことが理由の一つとして考えられます。

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2級自動車整備士資格試験の過去問題

2級自動車整備士資格試験の内容はどのようなものでしょうか?ここでは2級ガソリン自動車整備士試験の過去問を例に出して解説致します。

問題

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

解答
(1)CVTは、プラネタリ・ギヤ・ユニット式ATより更にごみを嫌うので、点検時等にごみがユニット内に入り込まないように十分注意する必要がある。
(2)スチール・ベルトは、圧縮作用により動力伝達を行うエレメントと、それに必要な摩擦力を維持するスチール・リングで構成されている。
(3)プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プライマリ・プーリの横幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。
(4)可動シープは、油圧によりボール・スプラインの軸上をしゅう動し、プーリの横幅を任意に可変できる仕組みになっている。

参照:一般社団法人 東京都自動車整備振興会

他の問題やジーゼル、二輪、シャシについても気になる方は、こちらから過去問をご覧ください。

過去の問題と解答

まとめ

2級自動車整備士資格を取るには、3級自動車整備士資格取得と実務経験を積むことが前提となるため、経験のない人にとっては難易度が高いです。一方で、専門学校や講習を受けることでハードルは下げられます。

整備士不足が課題となっている今、知識と実務経験を積んだ2級整備士が即戦力になることは間違いありません。希望する企業に入るうえで圧倒的に有利なので、ぜひ目指してください。

最後に

以上、2級自動車整備士資格の難易度や合格率、受験資格についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の資格は働きながら取得できる?未経験から整備士になろう!も一読することをおすすめします。

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