自動車大学校はいずれも高い就職率を誇り、技術と資格を最短期間で取得できることがメリットです。この記事では、その中でも特におすすめの自動車大学校を厳選して5校ご紹介します。
自動車大学校とは？
「自動車大学校」は、自動車整備関係の専修（専門）学校です。文部科学省が管轄している「大学」と違い「大学校」という名称を規定する法令はありません。名称として比較的自由に使えるので、自動車整備関連の学校においては「自動車大学校」＝「自動車（整備）専門学校」と考えるのが良いです。
自動車大学校に通うメリット
自動車大学校に通うメリットは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、卒業と同時に資格試験を受験できることです。例えば普通科高校卒の人が2級自動車整備士を取るとき、最低でも3年の時間が必要となりますが、自動車大学校に通えば2年で資格を取得できます。
2つ目は、試験対策が万全なことです。試験のために過不足のないカリキュラムが用意されているため、効率的に学ぶことができ、自己流で勉強をするより試験を通過する確率も高くなります。
3つ目は、卒業後の就職先を斡旋してもらえることです。これまでたくさんの生徒を就職させてきた実績があるため、手厚いサポートが期待できます。
おすすめの自動車大学校5選！
今回、自動車大学校の「学科内容や設備の充実度」「メーカー直系かどうか」「就職率」「社会人の受け入れ有無」「学費」「アクセス・寮制度」を調べました。総合的に優れた学校を5校ご紹介します。
専門学校トヨタ名古屋自動車大学校
・住所：愛知県清須市春日一番割1番地
・学科：高度自動車科（4年・1級）／131万円（初年度）
自動車整備科（2年・2級）／125万円（初年度）
※車体整備専攻科（1年・板金塗装）
女性ショールームスタッフ科（2年）／125万円（初年度）
・寮：多様な学生寮の種類・女性専用もあり
・就職率：ほぼ100％（トヨタ系列95.9％）
『トヨタ名古屋自動車大学校』は、愛知県にある自動車整備の専門学校です。何よりトップクラスの実習環境が整っており、国内最大級の実習場やテストコースを完備しています。また技能の習得に存分に打ち込めるよう、実習車は2人に1台用意されています。
在学中からトヨタの最新車種も扱え、希望により学生フォーミュラへの挑戦や、アメリカ・中国・ヨーロッパへの海外研修への参加も可能です。また、専門的な経験知識がない人へのハードルが低いことも魅力で、在学中にトヨタ独自資格も取得できます。トヨタディーラーなどで働きたい方には特にありがたいですね。
金沢科学技術大学校（Kist）
・住所：石川県金沢市三社町11-16
・学科（自動車工学科）：整備士ライセンスコース（2年・2級）／115万円（初年度）
トータルメカニックコース（2年・3級、板金塗装）／115万（初年度）
・寮：学生寮ドミトリーや近隣アパート連携あり
・就職率：98.7％（他学科含む）
『金沢科学技術大学校』は、ネットワークの強さを最大限に活かしています。実習では8社を超えるメーカーのさまざまな車種に触れながら、それぞれ部品名や自動車構造の違いを学べます。各社の講師を招いた特別授業や見学会に参加できるのも魅力。
実習が充実していると言われるメーカー直系の学校と比べても、実習時間がおよそ40時間も多く、じっくり技術向上に打ち込めます。普通科からの進学は8割、社会人や大学生が対象の「学びなおし入学」で入学する人も毎年15～20％おり、一度就業していても入学しやすいです。自動車整備以外の学科が複数あり、学科間交流も盛んです。
日産愛知自動車大学校
・住所：愛知県名古屋市港区港栄1-7-12
・学科：一級自動車工学科（4年・1級）／124万円（初年度）
自動車整備科（2年・）／124万円（初年度）
自動車整備・カーボディマスター科（3年・板金塗装推し）／124万円（初年度）
自動車整備・マスターメカニック科（3年・レースカー推し）／124万円（初年度）
自動車整備・トータルマスター科（4年・2級、板金塗装、レースカー）／124万円（初年度）
・就職率：ほぼ100％（NISSAN系列73％、その他有名ディーラー18％）
・寮：なし
『日産愛知自動車大学校』は日産直系の専門学校です。都市型キャンパスでありながら最新設備が整う学校として人気です。個人的に魅力に感じる点は、カーカスタムの学習環境が国内トップクラスであること。
最新の日産車を教材に使い整備スキルの基礎を磨けることはもちろん、最大2年をかけて特殊整備やデザインを学べる学科が用意されていたり、レース関連クラブ活動も充実しています。また名古屋の主要エリアから非常に近く、最寄り駅からは徒歩1分の好立地なのも魅力ですね。放送大学を同時に履修することで、国家一級と大卒のダブル資格取得も可能です。
ホンダテクニカルカレッジ関東
・住所：埼玉県ふじみ野市鶴ヶ岡5-2-2
・学科：自動車整備科（2年・2級）
一級自動車研究開発学科（4年）／いずれも127万円（初年度）
：一級自動車整備士コース（整備科2年＋2年・1級）
：開発・設計工学コース（整備科2＋2年・開発設計工学）
：海外インターンシップコース（整備科2＋2年・海外インターンシップ）
・寮：男女別寮
・就職率：ほぼ100％（Honda系列75％、その他企業25％）
『ホンダテクニカルカレッジ関東』は、過去3年間の1級自動車整備士合格率が67％と、確実に高いスキルを身に着けられる環境です。基礎となる技術をしっかり学べることに加え、一般的な整備士以外の幅広い分野で活躍できるスキルが身につくのもうれしいポイントです。多様な学科が用意されており、エンジニアに必要な設計工学を学べたり、海外インターンシップコースでは9ヶ月間の海外研修を通して海外メカニックとしてのスキルが身につきます。
また、最近企業からニーズの高い、女性整備士を育てるためのサポートが充実しています。女子寮には専用オートロックやモニター付きインターフォンが設置されたり、女性を対象とした就職先も幅広く用意されており、安心です。
大阪自動車整備専門学校（OAC）
・住所：大阪府大阪市天王寺区城南寺町7番19号
・学科：自動車整備科（2年・2級）／134万円（初年度）
・就職率：100％（9年連続）
・寮：なし
『大阪自動車整備専門学校（OAC）』は、大阪梅田・難波から30分圏内の自動車整備専門学校です。メーカー系列の学校ではないので幅広い企業への就職が可能となっています。オープンキャンパスもトヨタ・ホンダ・日産・ハーレー・八光など、大手主要メーカー15社とコラボしており、入学前から各車種のタイヤ交換・点検などの実習を体験できます。
入学後は「寺子屋式」の少人数制学習を導入し、一人ひとりの学びに徹底対応しているため、2級自動車整備士合格率は98％を誇ります。女性や社会人、遠方の人も通いやすいよう、入学金の免除制度も充実しています。
無料で通える自動車整備学校もご紹介！
東京上野メカニックカレッジ
・住所：東京都台東区上野6-1-11
・学費：学科なしの単一（3ヶ月）／無料
弊社が運営する『東京上野メカニックカレッジ』は、無料で受講できる3ヶ月間の短期集中型学校です。専門学校ではないですが、資格や経験がない方や、学費や時間の制限があり専門学校に通えない方でも整備士として働けるよう、必要な知識と技術を厳選してカリキュラム化しています。
働きながら実務経験を積み、資格取得を目指したい方のスタートにはぴったりです。御徒町駅からすぐなので、通いやすいことも魅力の一つです。株式会社ダイバージェンスの「自動車整備士正社員転職支援サービス」と連携した、自動車整備士専門のプロアドバイザーによる就職・転職サポートも受けられます。
最後に
以上、自動車整備士の給料についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士資格は夜間学校で取得できる？整備士の夜間学校について解説！も一読することをおすすめします。
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