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自動車整備士養成施設とは?一種・二種の違いも解説!

記事更新日:2024/4/1

自動車整備士になるため、高校卒業後に自動車整備士養成施設へ進学することは一般的ですが、最近では社会人へも門戸が開かれています。この記事では、自動車整備士養成施設の種類や入学するメリットについて説明します。

自動車整備士養成施設とは?

自動車整備士養成施設とは、国土交通大臣の指定した自動車整備士の養成施設を指します。

所定の課程を修了すると、自動車整備士試験を受ける際に有利な点が多いです。以下で詳しくご説明します。

自動車整備士養成施設に通うメリット

自動車整備士養成施設に通うメリットは、大きく3つあります。

自動車整備士試験を最短期間で受験可能

自動車整備士試験は受験資格として、受験級ごとの「実務経験年数」を定めています。通常は指定された整備工場などで必要な実務経験年数を積むことで試験を受けられます。しかし養成施設に通うと、実務経験がなくても受験資格が得られるため非常に有利です。

例えば1級の場合、無資格からだと最短でも7年の実務経験を積んで初めて受験資格が得られますが、一種養成施設だと4年間(施設による)の通学後すぐに受験できます。

受験時の実技試験が免除

自動車整備士試験は養成施設に通うと実技試験が免除され、学科試験に合格するだけで資格を取得できます。

一方で、養成施設に通わず受験した場合、学科試験に合格しても実技試験の実施を待つ必要があり、実技試験に合格できないとさらに次回実施を待たなければなりません。実技試験の合格率は筆記試験よりも低く、50%を割る年も多いですし、年によっては受けたい実技試験の実施そのものがない場合もあります。一日でも早い資格取得を目指す人にとって、実技試験の免除は大きなメリットです。

試験合格率が高い

自動車整備士養成施設に通うと、独学よりも合格率が高いです。最も受験者数が多い2級自動車整備士の場合、学科試験の合格率が全体で70%前後なのに比べ、養成施設単体で見ると100%近い合格率を誇ります。

試験への対策やノウハウを、効率良く学べることが理由です。

自動車整備士の合格率は?1級・2級・3級・特殊整備士に分けてご紹介!

自動車整備士養成施設に通うデメリット

メリットの多い自動車整備士養成施設ですが、もちろんデメリットも存在します。自動車整備士養成施設に通うデメリットは大きく2つ存在します。

学費がかかる

自動車整備士養成施設に通う一番のデメリットは、やはり学費が必要になることです。例えば一種自動車整備士養成施設では、2年制の2級自動車整備士コースは2年間で総額250万円前後、1級自動車整備士向けの4年制コースでは4年間で500万円ほどかかります。

金銭的な余裕がない場合、年100万円以上の出費は痛手となるでしょう。

決まった時間通う必要がある

一種・二種ともに、決められたカリキュラムに沿って進めるので、時間の制約があることもデメリットの一つです。ほとんどの施設は日中に開講しているため、働きながら学びたい人にとっては気軽に通いづらいでしょう。

とはいえ最近では、社会人向けの給付金の支給や夜間開講など、整備士を目指す人に向けて柔軟に対応できるよう環境が整ってきました。先にご紹介したように、自動車整備士養成施設に通うことで有利な点は多いため、入校を検討する価値は多いにあります。

自動車大学校とは?自動車整備士におすすめの専門学校を5校ご紹介!

自動車整備士養成施設の種類

養成施設は実務経験の有無により、一種と二種に分けられます。以下で詳しく解説します。

一種養成施設

一種養成施設は「整備実務経験のない者」が対象です。自動車大学校高等学校・職業能力開発校・整備専門学校など、全国に約230施設あります。名称は様々ですが、4年制などの1級自動車整備士を取得できるコースがある施設は「自動車大学校」という名称を用いることが多いです。

所定の養成課程を修了すると、整備士試験の受験資格と実技試験の免除(修了後2年間)が与えられます。整備士課程ごとの入学資格および修業年数については、以下でご紹介します。

1級自動車整備士養成課程(教育時間:1,800時間)
修業年数は3年以上です。入校条件は2級ガソリン自動車整備士・2級ジーゼル自動車整備士のうちどちらかを取得していることです。両方を取得している場合は、修業年限を2年以内にできます。

2級自動車整備士養成課程(教育時間:1,800時間)
入校資格は高等学校卒業以上で、修業年限は2年以上です。

3級自動車整備士養成課程(教育時間:900時間)
入校資格は中学卒業以上で、修業年限は1年以上です。

3級自動車整備士資格とは?過去問や合格率・受験資格も紹介!

二種養成施設

二種養成施設は「整備実務経験のある者」が対象で、おもに自動車整備工場などで働きながら受講する人が多いです。そのため、夜間や休日などに講習を行っているところもあります。

全国に53施設あり、各都道府県の自動車整備振興会技術講習所を指します。養成期間は前期が4月、後期が9月から、養成課程は登録試験の種類や実施時期に合わせての対応です。

受講するには、遅くとも課程修了日までに資格試験の受験資格(実務経験)を有することが必要です。所定の養成課程を修了すると、実技試験の免除(修了後2年間)が与えられます。整備士課程ごとの修業年数については、以下でご紹介します。

1級自動車整備士養成課程(教育時間:135時間)

1級小型自動車整備士の修業年限は1年6ヶ月以内です。入校条件は2級ガソリン自動車整備士・2級ジーゼル自動車整備士のうちどちらかを取得していることです。両方を取得している場合は、修業年限を1年以内にできます。

2級自動車整備士養成課程(教育時間:90時間)

2級自動車整備士養成課程の修業年限は6ヶ月です。

3級自動車整備士養成課程(教育時間:90時間)

3級自動車整備士養成課程の修業年限は6ヶ月です。

夜間授業のある養成施設はある?

前章でも書いたように、二種養成施設は働きながら受講する人が多いため、夜間や休日に開講されるコースが多くあります。詳細については地域により異なりますので、お住まいの地域の自動車整備振興会にお問い合わせください。

一種養成施設についても夜間コースのある学校は存在していますが、数は非常に少ないです。どうしても夜間学校でなければならない場合は、一度思い切って整備士業界に飛び込んでみるのもいいかもしれません。

自動車整備士資格は夜間学校で取得できる?整備士の夜間学校について解説!

まとめ

自動車整備士養成施設は、学費がかかることと多くが日中にしか通えないというデメリットはありますが、実務経験や実技試験の免除、学科試験へのフォロー体制などメリットも多いです。早く確実に資格を取得したい方にはおすすめです。

最後に

以上、自動車整備士養成施設とその種類についてご紹介しました。この記事を読まれた方は自動車整備士の試験内容は?検定試験・登録試験の違いも解説!も一読することをおすすめします。

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