自動車整備士は工具を自腹で買っている、というお話をよく聞きますが実際はどうなのでしょうか?自前の工具がないと整備工場で働けないのでしょうか?詳しく解説します。
整備士は工具を自腹で買っている?
弊社の求人登録者(2級以上資格所持者)のうち、およそ72%の方がご自身の工具をお持ちです。
ですが、自身の工具を持っているといってもいろいろな方がいます。
特殊工具を持っている方はほとんどおらず、大半の方は「ドライバーやメガネレンチなどの基本的な工具を持っている」といった形です。専門学校時代に購入したものをずっと利用している方もいらっしゃいます。
しかし、中には「自前のキャディ(ツールキャビネット)を持っています!」といった方もいらっしゃいました。
自分の工具がないと整備士として働けないの?
趣味等で日ごろからご自身の車を整備されている方については、最初から工具を持っている方もいらっしゃいますが、初めて自動車の整備工場でお仕事をされる方は、ご自身の工具を持っていないことがほとんどです。
それでは、自前の工具を持っていない人は、整備工場で働けないのでしょうか?解説していきます。
基本的な工具は支給されることが多い
多くの場合、最低限整備に必要な工具は会社から貸与されます。ですので、自前の工具を持っていなかったとしても、それを理由に働けないことはほとんどないでしょう。
不安であれば、面接時に共用の工具はあるか聞いてみましょう。企業によっては、工具手当を支給してくれるところもあります。
なぜ整備士は自腹で工具や道具を買うのか
前の章でもご紹介した通り、基本的な工具があれば作業をすること自体は可能です。それなのに、なぜ自分の工具を持っている整備士が多いのでしょうか?
それは、自身の使っている道具を少しいいものにするだけで、業務効率が格段に上がることがあるからです。
例えば、ピックアップツールを持っていたおかげで狭い場所に落としたボルトの回収が楽にできたり、ユニバーサルジョイントを利用することによって狭所のボルトを回す効率が上がったりなど、一つ一つは小さなことかもしれませんが、積み重なると作業の効率が大幅にアップします。
特に整備士という職業上、利用する工具はとても多いです。
実際に整備をしていくうちにもっと効率的に作業できる便利な工具があるのではと感じて調べたり、先輩方の使っている工具を借りたときに「使いやすい!」と感じて自分用の工具を欲しくなる方が多いようです。
また、自分で購入した工具は当然自分のものですので、自宅で自分の車の整備に使ったり、転職などの際に使い慣れた工具を持って次の企業へ行けるというメリットもあります。
あれもこれもと便利な工具を買い足していくうちに、いつの間にかマイキャディができてしまっているかもしれませんね。
最後に
以上、整備士は工具を自腹で購入しているのか?ついてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士におすすめの工具とは?プロに聞いてみました!も一読することをおすすめします。工具沼はここから始まるかもしれません。
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