はじめて車を整備するとき、どのような工具が必要なんでしょうか?今回は有限会社CIの西川さんにお勧めの工具を聞いてきました!自動車整備士の方も、整備士ではないけど趣味で整備をしたい方にも参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。
熟練整備士おすすめの工具をご紹介!
はじめて工具をそろえる方は一体どんな工具があれば整備が出来るのか見当がつかないと思います。そこで、熟練の整備士さんに必要な器具について解説して頂きました。
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メガネスパナ(片目片口スパナ)
メガネスパナは正式名称を片目片口スパナと言います。8mm・10mm・12mm・13mm・14mm・17mmを準備すると便利です。初めての方は一旦この6種類をそろえてみるといいですね。
プラスドライバー・マイナスドライバー
プラス&マイナスドライバーは番号が大きくなるにつれ太くなります。内装系では2番の大きさのネジが良く使われており、3番のネジもブレーキ系統などに使われているものがあります。
合わないものを使用するとネジ山を潰してしまうため、先端がしっかりとネジ山に噛むことが大切です。動画を参考に自身でドライバーを選んでみましょう。
ラチェット(ラチェットハンドル)
ラチェットは正式名称をラチェットハンドルといいます。スナップオン社のラチェットハンドルが一押しとの事でした。
ギヤの稼働域がフレキシブルで遊びが少なく、狭いところでも少しの稼働域でボルトを緩められるのがおすすめポイントです。スナップオン社のものは壊れにくくもあるそうで、なんと動画に出ているラチェットは20年も使用しているとのことでした。
エクステンション(エクステンションバー)
エクステンションは正式名称をエクステンションバーと言って、奥まった部分にあるナットやボルトを緩めるときに使います。ユニバーサルジョイントを付けると角度を付けることもできるので、正面を向いていないボルト等にも対応ができます。
インパクト用ソケットレンチ
広く用いられているのは充電式のインパクトレンチですが、整備工場ではエアコンプレッサーの圧縮エアーを利用して駆動するインパクトレンチが主に用いられています。厚みがあり、強く締まったボルトやナットを緩めることができます。主にホイールナットの脱着のような、大きなボルト・ナット等の脱着に使用します。
ショックドライバー
ネジが強く締まりすぎて人力で緩めるのが難しい際には、ショックドライバーを使用する事により解決する事があります。後ろ部分が叩けるようになっており、そこをハンマーで叩くと衝撃で硬いネジが緩みます。
ピン抜き(クリップリムーバー)
正式名称をクリップリムーバーといいます。車の内装などにはクリップと呼ばれるプラスチック製の部品が使われており、そのクリップを抜く工具です。内装やクリップを傷つけずに整備するには必須のアイテムです。
おすすめの工具メーカー3選
熟練整備士がよく使うおすすめ工具については前の章で紹介致しました。この章では、それらを買うためのおすすめ工具メーカーを3つご紹介します。
KFC
1950年創業の国産工具メーカーです。「軽くて、強くて、使いよい」をコンセプトにしており、アイテム数・生産量ともに国内1位の実績を誇ります。
工具の精度や使いやすさも評判のメーカーです。
TONE
2023年に設立85周年を迎えた老舗工具メーカーです。日本で一番はじめにソケットレンチの製造、販売したことでも有名です。
「締付」に関する製品の開発に力を入れており、特に耐久性の高さに定評があります。
Snap-on
アメリカを拠点に90年以上に渡り、ハイレベルな工具や産業用機器などを提供している海外メーカーです。他メーカーと比べて一つ一つが高額ではありますが、丈夫で使いやすく、購入後もきめ細やかな保証があるため人気も高くなっています。
最後に
以上、熟練自動車整備士がおすすめする整備用工具についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、スキャンツールとは?自動車整備士とスキャンツールの話も一読することをおすすめします。
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