近年、国土交通省が導入を推奨しているスキャンツールについてご存知でしょうか?この記事ではスキャンツールとはなにか、なぜ導入が推奨されているかについて解説します。
スキャンツールとは?
スキャンツールという言葉を聞いたことがあるでしょうか?スキャンツールとは、自動車のシステムに故障があるかどうか、故障があるとすればその故障はどこの場所にあるのかを調べる故障診断機です。
スキャンツールは主に2種類にわかれており、専用スキャンツールと呼ばれるものは、特定の自動車メーカーの車専用のものと、汎用スキャンツールという様々な自動車メーカーの車に使えるものがあります。
スキャンツールを使うことにより、自動車のコンピューターで制御された電子部分の故障箇所を容易に見つけることができます。
なぜスキャンツールの導入は推奨されてる?
近年、国土交通省が自動車整備の現場にスキャンツールの導入を推奨しています。なぜ導入を推奨しているのでしょうか?それは車の技術が進化していることに大きく関係いたします。
車が普及した当初に比べ、車が保持する電子回路や電気回路の割合が多くなりました。それにつれ、人の技術や目視のみで判断出来る部分が減り、電子部分に関しては専用の機械を導入した方が整備・点検の制度が上がるようになりました。
そのため、車の進化する速度に取り残されないように、整備・点検の技術もアップデートされるようにと、国を挙げてスキャンツールの導入が推奨されています。
スキャンツールと将来の話
スキャンツールの導入が推奨されているという話を前章でしました。現在、国土交通省が新規でスキャンツールを導入した企業に対して補助金を出す等、積極的な補助の姿勢が見られます。
しかし、整備現場にある程度スキャンツールが行き渡った時点で、国の補助金は打ち切られる可能性があります。また、スキャンツールを使用することが当たり前となってしまうと、スキャンツールの維持費や買い替え費用等、整備現場にとって大きな経費負担が生まれる事となります。
それに伴い、各企業ごとに人件費削減が行われる見込みであり、今まで以上により2級自動車整備士以上の資格が必要となってくるでしょう。車に電子部品が増えれば増えるほど、整備士にも高度な技術や専門的な知識が求められることとなります。
最後に
以上、スキャンツールと自動車整備士についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、整備管理者資格の選任要件とは?必要な実務経験や提出書類もご紹介!も一読することをおすすめします。
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