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整備士の熱中症対策!工場や個人で出来る対策について

記事更新日:2024/4/1

夏場の作業で恐ろしいのは熱中症です。半屋外であることの多い整備工場で働く整備士は、特に注意が必要です。
そこで熱中症対策を工場でできること、個人でできることのふたつに分けて解説します。

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熱中症について

まず、熱中症について簡単に説明していきましょう。
通常、人の体は運動や外気温の上昇などで体温が上がった場合に「汗をかく」「皮膚の表面温度を上昇させる」等で体の外へ熱を逃がします。
しかし、「気温や湿度が高くて汗が蒸発しない」「体内の水分やミネラルが足りない」など理由により熱を外に逃がせない、体温の調節機能がうまく働かない状態が続いてしまうと、人は熱中症になってしまうんです。熱中症になると、めまい、頭痛、けいれんなどの症状が起き、最悪の場合は死に至ることもあります。

近年は気温の上昇が著しいこともあり、特に長袖のツナギを着て働くことの多い整備士は注意が必要です。

個人でできる暑さ対策

まず最初に、個人でできる対策をご紹介します。
工場の規模によっては、空調設備がついていても隅々まで冷風が行きわたらないこともありますよね。
そこで、個人でもできる簡単なことから熱中症対策をご紹介します。

ボディシート

初めにボディシートです。体の汗を拭きとり、メントール成分で冷たい感覚を得られる使い捨てのシートですね。
あくまでもメントールの成分は”冷たいと感じているだけ”ですので、実際に体が冷えているわけではありませんが、扇風機などを併用することで暑さによる不快感を和らげることができます。
加えて、水分を含むシートで体を拭くことによって、わずかですがその水分が蒸発する際に皮膚の熱を奪ってくれます。いろいろなニーズに合わせて様々なボディシートが出ており、メントール成分が配合されていないものもあるので、スーッとする感覚が苦手な人はそちらをご使用ください。
ただ、熱中症の対策は体の温度をしっかりと下げることが重要ですので、ボディシートだけでは対策として不十分です。

空調服

空調服も最近はメジャーになってきて、街中で見かけることも多くなりましたね。
ファンジャケットとも呼ばれており、その名の通り服自体にファンがついていて外気を服の中に送り込む構造となっております。
空気を服の中で循環させ、汗の蒸発を促すことで体温が下がりやすくなります。
メーカーによってはツナギタイプのものも出てきており、ツナギでの作業に慣れている人にも嬉しいですね。

冷却タオル・冷却マフラー

続いては冷却タオル・冷却マフラーです。
水に濡らすだけで繰り返し使え、首や頭など自分の冷やしたい部分に合わせて利用できるので利用自由度の高いものになります。振ったり風に当てるだけで冷たさが復活するものもあるので、忙しい作業中にも安心です。
また、大きさや色も様々なので自分に合ったものを探せます。

水分・ミネラルの補給

これまでご紹介したものに加えて、汗で失った水分や塩分などのミネラルを補給することは最も重要です。
喉の渇きを感じる前に、意識して水をこまめに飲みましょう。水1Lに対して1~2gの塩を入れて飲むと同時にミネラルも補給できます。水に塩飴や塩タブレットを併用するのもおすすめです。
スポーツドリンクや経口補水液で水分補給をする人もいますが、飲みすぎると糖分や塩分が過剰になりやすいため注意しましょう。

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工場できる暑さ対策

次に、工場でできる対策をご紹介します。
工場での熱中症のリスクが減り、整備士にとって快適な環境になれば、作業効率もアップするでしょう。

遮熱シート

ひとつめは遮熱シートです。こちらは工場の屋根や天井、壁へ設置する「熱を遮断するシート」になります。
建物内が熱くなる理由として
・太陽光で建物の表面が温まる → 温まった建物の表面(天井や壁)から屋内へ熱が伝わる
といったことが原因の一つでもあります。
それを防ぐため、建物の表面が温まらないようにしたり、建物から屋内への熱を遮断するのが遮熱シートの役割です。外からの熱を遮断すると、現在ある冷房器具の効率も上がるので一石二鳥です。

スポットクーラー

次の紹介はスポットクーラーです。
家庭用のエアコンと同様に空気を吸い込み、冷やして送風するもので、多くはキャスターや取っ手がついており移動可能です。部屋全体を冷やす力はなく、局所的な冷却に向いています。
室外機がなく、コンセントさえあればどこでも使えるため冷やしたい場所を手軽に冷やせますが、コンプレッサーから排熱するので、コンプレッサー付近は暑くなりやすく注意が必要です。また、エアコンと同様にドレン水が排出されますので、それを捨てる作業も発生します。

大型扇風機

次の紹介は大型扇風機です。こちらはその名の通り大きな扇風機で、工場用の大型扇風機は家庭用とは比べ物にならないほどの風量を出せるものもあります。
扇風機のみでは工場全体を冷やすことはできませんが、個人で出来る対策やほかの空調設備と併用することにより、暑さは格段に楽になるでしょう。

最後に

以上、整備士の熱中症対策!工場や個人で出来ることついてご紹介しました。
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