転職をするにあたって、志望動機は必ず必要になります。その上で他の応募者と同じような書き方であったり、インターネットで書かれている文章をそのまま使用しても、採用担当者の目には留まりません。では、どうすれば数多くの志望動機を見ている担当者に好印象を与えられるのでしょうか。
まずは、必要な情報を取り入れながら、自分だけのストーリーを考えていく事が重要になります。この記事では、企業から「この人いいね!」と思ってもらえるような志望動機を作るコツについて、無資格者・有資格者別の例文も交えてご紹介します。
整備士の志望動機で採用担当者が見るポイント【6選】
1.自社への理解
2.入社後どのような業務を行いたいか
3.他の選考企業との志望順位
4.長期キャリア形成が望めるか
5.職場の人間関係になじめるか
6.責任を持って仕事を全うできるか
採用担当者の視点として上記6つは外せません。一般的に企業側は、どういった経緯でその職種を選び、どの様な考えで企業を選択しているのかを知りたいと思っています。志望動機として、「今の会社より休日が多いから」など、待遇面ばかりを強調することはおすすめできません。同じ条件の企業であれば、うちでなくてもいいと思われてしまいます。
志望先の社風やサービス・仕事内容などについて、自分なりの考えを持っている事が重要になります。その上で、他社と比較してなぜその企業を志望するのかを、今まで働きながら考えてきたことや培った経験等を交えながら、自分の言葉で伝えられる準備をしておきましょう。
未経験から整備士を目指す理由として、「手に職をつけたい」や「車に興味がある」等は自動車整備士を志す方であれば皆が考えている事ですので、「ああ、そうですか」で終わってしまいます。伝えるべきは、「なぜ手に職をつけたいのか?」「なぜ車に興味があるのか?」「どうして今、自動車整備士を目指すのか?」といったもので、自動車整備士でなくてはならない理由をまずは考えます。その中でメーカーや車種などを選んだ理由、そして自動車整備士になって今後どうしていきたいのかを考えていきましょう。
次の章では、未経験・経験者別に自動車整備士の志望動機を考えるコツについて解説します。
無資格・未経験者の志望動機で見られるポイントは?
整備士資格を取得していない方が、転職活動を行う上で事前に知っておくべきポイントが3点あります。
1.分解整備などの高度な整備は、整備士資格がないとできません。無資格では、タイヤ・エンジンオイルの交換等の簡単な整備業務のみ可能です。
2.板金・塗装関連の業務は資格を必要としませんが、転職の場合は経験を求められることがあります。
3.上記業務をしながら整備士の資格を取得する事は可能です。より高度な業務に取り組みたい方は3級および2級自動車整備士資格の取得が必須となります。
※ただし資格取得には整備工場などでの実務経験が必要であり、志望先が実務経験を積める工場かどうかは別途確認が必要になります。
1に書いた通り、整備士資格がないと行えない業務がたくさんあるので、自動車整備士として長く働きたい方は必ず整備士資格の取得しておきましょう。
整備士として働く職場にはディーラー、中古車販売店、民間整備工場等があり、扱う車に関しても国産車、輸入車、大型車や特殊車両等さまざまな種類があります。自分が整備したいのは一体どんな車なのかを明確にし、その理由も添えると志望動機の具体性が高まるでしょう。
また、無資格で整備士としての経験がない方は、「未経験OK」の求人や「資格取得を支援」を謳っている企業にエントリーすることをおすすめします。
有資格の志望動機で見られるポイントは?
有資格者が採用担当者に見られる点は、主に経験年数とどの様な整備経験があるかです。ブランク期間の長さや整備士経験の長さによっても、採用担当の視点は変わってきます。ブランクによる知識不足や技術力の低下は、向上心を持って取り組んでいく姿勢を見せる事でカバーしましょう。
仮に経験年数以上にブランクがある場合や経験年数が極端に短い場合は、培ってきた経験を述べるのではなく、初心に戻る事を意識しましょう。経験が極端に短い場合はなぜ一度辞めたのか、なぜ戻ろうとしているのかを具体的に説明できる必要があります。
ブランクがない場合、なぜ前職を辞めるのかを正確に伝える必要性があります。前職でどんな問題があり、志望先で何が叶えられると考えられているのかも伝わるように構成を考えましょう。
志望動機を書くときに避けるべきポイント3選
志望動機を書くにあたって、マイナスな印象を与える内容はなるべく避けるべきです。この章では、特に避けるべき志望動機の内容3つをご紹介します。
1.前職の不満・前職を下げる内容が多い
2.待遇面ばかり重視している
3.内容に具体性がない
この3つは、採用担当者から見るとマイナスにしかとらえられない内容です。一度志望動機が書きあがったら、上記のような内容になっていないか読み直して確認しましょう。
【無資格・有資格別】志望動機の例文を紹介!
無資格者向けの例文
私は前職でガソリンスタンドの接客をしておりました。小さい頃から車を触ることが好きで、車についてもっと専門的な技術を学びたいという強い思いがあり、今まで趣味程度にしていた車の手入れを本物の技術に磨き上げたいと考えて転職活動をはじめました。中でも貴社の求人は未経験でも可能であり、HPなどから未経験者に対する教育体制が整っていると感じ、志望致しました。
整備士として正確かつ信頼のおける仕事をしていき、まずはお客様の心を掴める様に実務経験を積み上げたいと思います。また、1年後の資格取得を前提として、より高度な技術を扱える様、向上心を持って御社に貢献していきたいと考えております。
有資格者向けの例文
私は今まで約〇年間、〇〇〇〇車の整備業務に携わっておりました。整備士としてキャリアアップをするにあたっては、さまざまな車種の新しい知識を随時取り入れていかなければなりません。そこで常に新しい技術を取り入れている御社に入る事で、自分自身の強い思いを転職活動にて叶えられると考えております。
特に貴社の「〇〇〇〇」という技術に興味があり、御社で今まで培ってきた経験や技術を最大限発揮していきたいと考えております。
まとめ
冒頭にも記載したように、検索して出てくる例文をそのまま使ったような志望動機では、面接官の目に留まりません。企業研究をしっかりとし、自分なりのエピソードを添えてオリジナリティのある志望動機を作りましょう。
志望動機を書く際に退職理由に触れることもあると思いますが、退職理由はできるだけポジティブな内容に言い換えてください。例えば、「給料が上がらない」のが理由であれば「明確な評価制度がある企業に行きたい」など、マイナスな印象が少しでも減るようにしましょう。
最後に
以上、無資格・有資格者別に志望動機の作り方をご紹介しました。この記事を読まれた方は1級自動車整備士資格の難易度や合格率は?受験資格も解説!も一読することをおすすめします。
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