自動車整備士の仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか?自動車整備士を目指す方にとっては気になるところかと思います。この記事では自動車整備士の仕事内容と求められる能力やスキルについて解説していきます。
自動車整備士の仕事について
自動車整備士の仕事内容は主に「点検整備」「故障整備」「分解整備(特定整備)」の三つです。それらの仕事内容について簡単にご説明します。
点検整備
自動車は数多くの様々な部品で構成されていて、使用すると消耗しますし、時間が経過することによって劣化・摩耗が進み、その構造や装置の性能が低下します。
点検整備では、自動車の状態を確認し、状況に応じて適切な対応を行います。トラブルを防ぎ、自動車を常に良好な状態で使用するために欠かせないものです。
点検項目は、ブレーキのきき具合の点検やエンジンの排気ガスの点検、各種オイルやフィルタなどの汚れ、劣化の点検など多数あります。それらの項目を定期的に点検することで、車の安全性を担保しています。
故障整備
故障整備は、走行中のエンジントラブルや、事故によって自動車が破損・故障した際の整備・修理を指します。自動車が安全に走行できるようエンジンや電気系統などを点検して、必要に応じて修理します。
分解整備(特定整備)
分解整備は国で定めた重要保安部品を分解する作業です。自動車の定期点検で不良箇所が見つかった場合や定期点検整備をする際などに、様々なパーツを自動車から取り外し、分解して修理や点検、改造を行います。
きわめて高度な技術が必要となることから、自動車の分解整備は、国から認証を受けた工場でのみ行えます。
また、令和2年から分解整備はより整備の範囲を広げ、特定整備という名称に変更になりました。これまで自動ブレーキに使われるカメラのような電気装置の調整や整備は分解整備に含まれなかったのですが、安全性への影響が大きいため今までの分解整備に電気装置の整備を加えたものを特定整備と呼びます。
鈑金塗装
鈑金塗装は、事故などで凹んでしまった車体の修理(鈑金)や、剥がれてしまった塗装を塗り直す(塗装)作業です。
資格がなくてもできる作業のため、厳密に自動車整備士の仕事ではないかもしれませんが、板金塗装は多くの整備工場で行われており、車体整備士という板金塗装に特化した資格も存在しています。
自動車整備士に求められる能力
集中力・持続力
自動車の整備は黙々と地道な作業をやる機会が多いので、その作業に勤務時間の大半を費やす整備士には、コツコツと仕事に取り組む集中力と持続力が求められます。
手先の器用さ・注意力
自動車を構成する部品の中にはデリケートなものが多くあり、手先の器用さが必要なことに加え、少しの油断でミスが生じると不具合が起きて深刻な事故に繋がるおそれがあります。
そのため、それらを未然に防いだり、小さな不具合を発見するための注意力も欠かせません。
探究心・向上心
自動車の技術は常に進化を続けています。自動車業界と密接な関係がある整備業界で働く自動車整備士は、常に自動車業界の情報をチェックする研究心と、時代の変化に柔軟に対応していくための向上心が求められます。
コミュニケーション能力
自動車整備士の仕事には、自動車を使用する方への要望確認や状況説明、修理後のアドバイスなどが含まれます。そのため、自動車整備に関する能力だけでなく、多少のコミュニケーション能力も必要です。わかりやすく親切な対応を心がけることで、お客様から好印象を得ることができ、仕事にもやりがいを感じるでしょう。
最後に
以上、自動車整備士の仕事内容についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の給料について解説!昇給についても調べてみました!も一読することをおすすめします。
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