特殊整備士とはどんな資格なのでしょうか?自動車整備士との違いは?この記事では特殊整備士の種類や取得方法、1級・2級・3級自動車整備士との違いについて解説していきます。
特殊整備士とは?
特殊整備士は自動車整備資格の一種で、1級・2級・3級自動車整備士とは異なった資格です。この章では特殊整備士とは何かについて解説致します。
自動車整備士と特殊整備士の違い
自動車整備士と特殊整備士は異なる資格です。自動車整備士は1級・2級・3級にわかれておりますが、特殊整備士に級分けはなく種類のみとなっています。
自動車整備士資格はガソリン・シャシ等の分類はあれど、基本的には総合的な自動車整備に関する資格です。対して、特殊整備士は自動車整備全般ではなく、分類ごとのスペシャリスト資格です。全般的な自動車整備を行いたい場合は、特殊整備士ではなく2級自動車整備士や3級自動車整備士の資格を取得する方が良いでしょう。
特殊整備士の種類
特殊整備士について前章まで解説しましたが、この章では具体的に特殊整備士にはどんな種類があるのかについて解説します。
自動車車体整備士とは?
自動車車体整備士とは文字通り、自動車の車体に纏わるスペシャリスト資格です。
板金塗装に資格は必要ありませんが、自動車車体整備士資格を取得することにより、ボディ・フレーム等の外装のスペシャリストである信頼を得ることができます。
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自動車タイヤ整備士とは?
自動車タイヤ整備士とは文字通り、タイヤ整備に関するスペシャリスト資格です。
残念ながら、タイヤ整備士の資格試験は平成12年度の試験を最後に、現在は行われていません。ですが、今後再開される可能性もあるので、取得を考えている方はいつ試験が再開されても大丈夫なように準備しておくと良いでしょう。
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自動車電気装置整備士とは?
自動車電気装置整備士とは文字通り、自動車の電気装置に関するスペシャリストの資格です。
近年は車の電子化が非常に進んでいることもあり、特殊整備士の中で最も需要の高い資格といっても過言ではありません。特殊整備士の中でどの資格を取得しようか迷っている方にはおすすめです。
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特殊整備士の取得方法
この章では、特殊整備士の取得方法や合格率について解説致します。
特殊整備士資格を自動車整備士資格なしで活用するのは現実的ではなく、自動車整備士資格や経験を所持したうえで取得すべき資格です。取得方法は学校に通う・実務経験を積む等ありますが、一部の特例を除いて基本的には1年半から2年の実務経験が必要となります。
そのうえで、学科試験と実技試験の受験と合格が必要ですので、一朝一夕でとれるものではありません。資格を取得するためには計画的なプランが必要です。
特殊整備士の合格率
直近で行われた特殊整備士の登録試験の合格率をご紹介します。
自動車車体整備士
・学科試験
令和5年度第1回 合格率:79.9%
自動車電気装置整備士
・学科試験
令和4年度第2回 合格率:74.2%
特殊整備士の実技試験は、登録試験においては近年行われておりません。検定試験においても実技試験の行われない年が多いため、実技試験については二種養成施設の講習を受けるのも一つの手でしょう。
最後に
以上、特殊整備士の取得方法や種類についてご紹介しました。この記事を読まれた方は自動車整備士の仕事内容って?求められるスキルについても解説!も一読することをおすすめします。
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