自動車整備士資格を取得する方法は大きく分けて二種類あります。
一つ目は専門学校や大学に通うこと。二つ目は実務経験を積み、独学で勉強すること。
この記事では二つ目に着目し、試験の詳細や対策・勉強方法について解説します。独学で自動車整備士を目指したい人はご参考にしてください。
自動車整備士の試験内容はどんなもの?
この章では自動車整備士の資格試験の内容と受験資格について解説します。
自動車整備士試験を受けるには実務経験が必要
未経験の人がはじめに取得を目指す資格は、3級自動車整備士資格となります。
注意しなければいけないのが、誰でも試験を受けれるわけではないことです。高校の自動車科などに通っていない場合、整備工場にて1年以上の実務経験がある人のみ試験を受けられます。
まずは無資格・未経験可の求人を探しましょう。教育に力を入れている企業の中には、資格の取得補助をしてくれるところもあります。
学科試験
整備工場で実際に働いていても、学科試験はきちんと勉強をする必要があります。
詳しい勉強方法については次の章で解説しますが、働きながら勉強することとなるため、スケジュールを計画的に立てられるか否かが合格への第一歩となります。
実技試験
実技試験は、自動車整備工場での実務経験が役に立つ試験です。
自動車整備工場で働いている人であれば、毎日の整備や点検業務を一つ一つ真剣に行い、不明点などがあれば職場で働いている有資格者の先輩や上司などに質問し、教えてもらうことが実技試験の対策に直結します。
学科試験の具体的な勉強方法は?
学科試験を勉強するといっても、何から手を付けたらいいかわからない人が多いでしょう。この章では具体的な学科試験の勉強方法について解説します。
教科書を中心に勉強する方法
整備士の経験がない場合や、経験年数が浅い場合は、いきなり過去問に着手せず、教科書を購入していちから勉強するのが良いでしょう。教科書は、各都道府県にある自動車整備振興会で購入できます。
教科書を購入したら、まずは一通り目を通してみて、理解が難しかったところを重点的に読み直しましょう。おおむね理解できたと思ったら、問題集などを購入したり、過去問を解いてみて理解度をチェックしましょう。
人によって、問題集はカラーの方が見やすいという人もいれば、白黒の方が見やすいという人もいます。問題集を買うときは実際に書店に行って実物を比較し、自分が見やすいものを選ぶと、効率的に勉強できます。
過去問を中心に勉強する方法
ある程度整備士に関する知識があったり、整備士としての経験がある場合は、教科書を購入せずに、過去問にいきなり挑戦してみるのも良いでしょう。
まず、試験時間どおりに時間を計り、1回分の試験問題を実際に解いてみて、自分のレベルを測ってみましょう。その後、複数回数分の過去問を繰り返し解くと、勉強しながら試験の傾向も掴むことができて効率的です。何度も出てくる似た問題については特に重点的に対策しておきましょう。
整備振興会の技術講習を受ける方法
一人で勉強するのが難しい方は、全国の自動車整備振興会で行われている整備技術講習を受けるのも良いでしょう。
働きながら資格取得を目指す人のための講習ですので、同じ立場の仲間たちと一緒に、専門学校に通うよりも短期間で資格取得に必要な知識や技術を身に着けることができます。
また、実技試験が2年間免除になることもメリットの一つです。
最後に
以上、自動車整備士の試験対策や勉強方法についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、数学が苦手な文系でも自動車整備士になれる?必要な知識を解説!も一読することをおすすめします。
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