やはり働くうえで一番気になるのは給与の部分です。自動車整備士って給料はどれくらいもらえるの?働く場所で給料は変わるの?年収が上がっているって本当?そのような疑問を抱く人は多いでしょう。この記事では具体的なデータを交えて解説していきます。
自動車整備士の年収は?
自動車整備士は給料が安いという話をよく耳にすると思います。しかし実際はどうなんでしょうか?数字を交えて解説していきます。
【2024年最新版】自動車整備士の平均年収
自動車整備士の平均年収は、令和5年度調査で約417万円でした。(引用:自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
この金額が安いと感じるか高いと感じるかは人によるといますが、現状、平均年収は上がり続けていますので、将来性という意味では非常に期待出来ます。平均年収の推移を次の章で詳しく見ていきましょう。
自動車整備士の平均年収は上がっている?
自動車整備士の平均年収は近年、上がり続けています。具体的なデータを見ていきましょう。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
平均年収 | 391万円 | 392万円 | 396万円 | 399万円 | 404万円 | 417万円 |
(引用:自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
上記はここ6年間の自動車整備士の平均年収推移ですが、右肩上がりであることがわかります。
理由としては自動車整備士数が通年を通して不足しており、企業はお金を多く払っても自動車整備士を確保したいという背景があります。そのため、収入や労働環境の改善に取り組んでいる企業が増えているんです。
少子高齢化などもあり、まだまだ自動車整備士不足は続くと言われているので、給与面での安心感は増すでしょう。
働く場所と年収の話
自動車整備士は働く場所によって給与が大きく変わります。この章では働く場所と給与の関係を解説していきます。
働く場所によって給料は変わる?
下の表は、カーディーラーで働く自動車整備士の平均年収と、カーディーラー以外の場所で働く自動車整備士の平均年収を比較しています。詳しく見ていきましょう。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
カーディーラー以外 | 358万円 | 362万円 | 365万円 | 367万円 | 370万円 | 385万円 |
カーディーラー | 466万円 | 461万円 | 466万円 | 469万円 | 481万円 | 490万円 |
(引用:自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
カーディーラーで働く自動車整備士の給与は、カーディーラー以外の場所で働く自動車整備士に比べて年収にして100万円近く高い事がわかりました。
ではカーディーラーで働くべきなのか?というと、カーディーラーが全てにおいて優れているわけではありません。全体として、カーディーラーで働く自動車整備士は他の場所で働く自動車整備士に比べ、労働時間が長い傾向にあります。
なので長時間働いても給与を重視したいという方はカーディーラーを選ぶ傾向にあります。
ディーラー整備士の給料が高い理由は?
カーディーラーの給与が高い理由は、「労働時間が長いから」だけではありません。労働時間が長いという事はつまり、仕事量が多く、売上が高いという事です。具体的にデータを見ていきましょう。
ここでは自動車整備士一人当たりごとの年間整備売上高をご紹介します。
整備士一人当たり年間整備売上高 | 2023年度 |
カーディーラー以外 | 1078万円 |
カーディーラー | 2400万円 |
(引用:自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
なんと、カーディーラーはカーディーラー以外の工場に比べ、整備士一人当たりの年間整備売上高が倍以上あります。つまりカーディーラーの自動車整備士は、一人でカーディーラー以外に勤めるの自動車整備士二人分以上の売上を上げているということになります。
これを見ればカーディーラーで働く自動車整備士の給与が高い理由も納得ですね。
年収を上げる方法はある?
給与水準が高い傾向のあるディーラーに勤める以外に、整備士が年収を上げるために効果的な方法はあるのでしょうか?年収がアップする2つの方法をご紹介します。
上級資格や関連資格を取得する
今持っている自動車整備士資格より上級の資格や自動車検査員、溶接や損害保険募集人などの関連資格を取得することで、給与が上がる可能性があります。資格手当に関しては会社の規定によりますので、手当が設定されている資格は何か、いくらの手当が出るかを調べておきましょう。
手当の有無に関わらず、資格を取得することによって仕事の幅を広げることができます。
整備主任者や工場長を目指す
今の会社で経験を積み、より上の役職を目指しましょう。役職がつけば役職手当が出るため、収入はアップします。役職につくためには、整備技術だけでなく、高いマネジメント能力やコミュニケーション能力、責任感などが求められます。管理職を目指す場合は意識しながら働きましょう。
最後に
以上、自動車整備士の給料や昇給する方法についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、自動車整備士の転職はエージェントがおすすめ!も一読することをおすすめします。
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