自動車整備士は車を整備する仕事です。公道を見渡してもわかるように、車は現代の生活にかかせない重要なインフラです。そんな車を整備する自動車整備士が不足しているというのは本当でしょうか?この記事では自動車整備士の不足問題について解説致します。
自動車整備士は不足している?
自動車整備士は本当に不足しているのでしょうか?この記事では自動車整備士の不足について解説致します。
自動車整備士は本当に不足しているの?
日本自動車整備振興会連合会という自動車整備士団体が、自動車整備士の不足事情について調査しています。
日本自動車整備振興会連合会の自動車整備白書によると、約4.6万箇所以上の事業所において自動車整備士が不足しているとの事でした。
自動車整備の事業所は9万箇所といわれているので、約50%で自動車整備士が不足している状態ですね。
これは自動車がインフラの一種である以上、非常に深刻な問題といえます。
自動車整備士不足の原因は?
自動車整備士不足の原因は大きく分けて3つあります。1つめは若年人口の減少が挙げられます。整備しなければならない自動車の総数は変わらないのに、若年人口が減少しているという事は定年退職する人に比べて新卒で新しく自動車整備士になる人が少ないというダイレクトな問題に直結します。2つ目は若者の車離れです。80年代、90年代の若者にも車が人気であったことに比べ、近年若年層には車を持たない人も増えてきています。なので、必然的に自動車整備士事態に興味が無い若者が多く、若年層の減少に加え若者の車離れにより自動車整備士に新しくなるひとが減っているのが現状です。3つ目は離職率の高さです。自動車整備士は体力仕事で、力仕事も多いのが現状です。なので腰を痛めたり、体力の衰えで自動車整備士を離職する人が多いという現実があります。
自動車整備士不足は対策されているの?
前の章で自動車整備士が不足している現状や不足している理由は説明しました。それでは自動車整備士の不足を解消するための対策は取られているのでしょうか?この記事では自動車整備士不足の対策について説明致します。
給料や待遇は改善傾向にある
前の章でも触れた通り、自動車整備士は現状非常に不足しています。勿論どの企業も必要な人材を確保できないことを非常に大きな問題ととらえていますので、給料や待遇ともに積極的な改善をしている企業が多いです。
特に給料に関しては調査でも年々うなぎ上りであることが目に見えて判明しています。
2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
平均年収 | 378万円 | 379万円 | 383万円 | 388万円 | 391万円 | 394万円 |
(引用:自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
6年連続で給料が上昇しているのは嬉しい結果ですね。今後も給料は上がっていくことが見込まれます。
国による人材確保対策
国土交通省が自動車整備士不足を解消するために対策を打ち出しました。2014年に自動車整備士人材確保・育成推進協議会を発足させました。整備士を増やすため、労働環境や待遇を向上させようという取り組みです。
自動車整備士をPRしたり、イベントの開催・中高生の職場体験やインターンシップを併せて行い、自動車整備士の地位向上に努めています。
最後に
以上、自動車整備士の魅力ややりがい・将来性についてご紹介しました。この記事を読まれた方は、2級自動車整備士資格とは?難易度や合格率・受験資格も解説!も一読することをおすすめします。
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